壮大なファンタジーや重厚なSF。
ストーリーとしては面白いはずなのに、いざ漫画にしようとするとなぜか手が止まる。
その原因が分からないまま、制作が進まなくなるケースは少なくありません。
物語自体に問題があるわけでも、センスが足りないわけでもありません。
多くの場合、つまずきの正体はプロットの内容ではなく「題材の選び方」にあります。
特にAIを使った漫画制作では、
自分の知識や経験を超えた設定や世界観を簡単に作れてしまいます。
しかし、知識のない題材は、演出・コマ割り・表情表現の段階で一気に難易度が跳ね上がります。
この記事では、
なぜAIが考えたストーリーは描きにくくなりやすいのかを整理しつつ、
「描きたいもの」ではなく「描けるもの」を選ぶことで、漫画制作が驚くほど楽になる理由を解説します。
実際に、AI漫画制作に関するブログ記事そのものをプロットにしたところ、
プロット作りに悩まず、構成や演出に集中できるようになりました。
最初に選ぶお題を変えるだけで、
AI漫画は「難しい作業」から「続けられる制作」へと変わります。
AIにストーリーを任せた時の「違和感」
描きにくさの原因はストーリーではない!
AIが作ったストーリーをそのまま漫画にしようとすると描きにくいのは、
物語の出来が悪いからではありません。
原因は、自分の中に演出に使える知識や実感が不足していることです。
文章としては成立していても、
漫画として「見せる判断」ができず、手が止まります。
なぜ文章は読めるのに、漫画にできないのか
漫画では、
・どの瞬間を切り取るか
・どこをコマにするか
・キャラにどんな表情をさせるか
といった判断を、すべて自分で行います。
しかし、知識や経験のない世界観では、
その判断基準が頭の中に存在しません。
結果として「正解が分からない状態」で描くことになります。
AIストーリーが抱えやすい落とし穴
AIが作る物語は、
・設定が多い
・説明が長い
・世界観が抽象的
になりがちです。
これはテキストとしては問題ありませんが、
漫画にすると
「説明するしかない」
「絵にできない情報が多い」
という形で一気に負担になります。
初心者がつまずきやすい題材
たとえば、
・専門用語が多いSF
・独自設定が多すぎるファンタジー
・経験のない職業ドラマ
これらは調べながら描くことになり、
プロットより先に知識不足で止まります。
これは画力の問題ではありません。
違和感の正体は「知識量のズレ」
AIストーリーを描こうとした時の違和感の正体は、
自分の知識量と、物語が要求する理解レベルのズレです。
このズレを放置すると、
「AI漫画は難しい」
「自分には向いていない」
という誤解につながります。
だから次に考えるべきなのは、
ストーリーをもっと良くすることではなく、
最初に選ぶお題を変えることです。
「描けるもの」=「自分の知識」をネタにする
最初は「知っていること」だけを描けばいい
AI漫画で挫折しないために重要なのは、
描きたい題材を選ぶことではありません。
自分がすでに知っていることを、そのまま漫画にすることです。
知識がある題材であれば、
演出やコマ割りに迷う時間が大きく減ります。
「描けるもの」とは特別な経験ではない
「知っていること」と聞くと、
特別な体験や専門知識を想像しがちです。
しかし、そんなものは必要ありません。
・自分が悩んだこと
・失敗した経験
・日常で考えていること
これらすべてが、十分に漫画の題材になります。
自分のブログ記事は最強のプロットになる
私が今回選んだお題は、
自分が実際に書いたブログ記事そのものでした。
理由は単純です。
・内容をすべて理解している
・話の流れが頭に入っている
・「何を伝えたいか」が明確
そのため、
プロットを一から考える必要がほとんどありませんでした。
知識があると、プロットは自然に短くなる
知識のない題材では、
プロットを細かく書かないと不安になります。
一方、知っている題材の場合、
「この次はこうなる」
「ここはこの表情でいい」
と判断できるため、
プロット自体が短く、シンプルになります。
これは手抜きではありません。
理解している証拠です。
迷いが減ると、演出に集中できる
お題選びを「描けるもの」に変えただけで、
悩みの質が変わります。
・何を描くか → どう見せるか
・話を考える → 演出を工夫する
結果として、
コマ割りや表情作りに集中でき、
漫画としての完成度も上がります。
初心者ほど題材選びが重要
AI漫画では、
ツールの性能よりも
最初に選ぶお題の難易度が結果を左右します。
まずは、
自分の知識が半径5メートル以内にある題材から始めましょう。
それが、AI漫画を続けるための最短ルートです。
実際に描いてみた2ページ漫画
知っている題材は、そのまま漫画に落とせる
実際に描いてみて分かったのは、
題材を「自分の知識」に寄せるだけで、制作スピードと安定感が大きく変わるということです。
今回は、AI漫画制作について書いたブログ記事をベースに、10ページの短い漫画を作成しました。


漫画の内容は「過去の自分」をそのまま使う
主人公は、画力に悩みながら漫画を描こうとしている「はじめ」くん。
これは特別なキャラクターではなく、
かつての自分自身をそのまま投影した存在です。
・描けない理由が分かっていない
・やる気はあるが進まない
・AIに期待しつつも半信半疑
こうした感情は、
自分が実際に通ってきた道なので、説明しなくても理解できます。
感情が分かると、表情とコマ割りに迷わない
1ページ目では、
悔しさや焦りを中心にした表情。
2ページ目では、
「もしかしたらできるかも?」という半信半疑の表情。
どのコマで何を見せたいかが明確なため、
・アップにするか
・引きで見せるか
・セリフを入れるか
といった判断に迷いませんでした。
プロットが短くても成立する理由
今回のプロットは、
正直に言えば、かなり簡単なメモ程度です。
それでも成立したのは、
・展開をすでに理解している
・感情の流れが頭に入っている
からです。
細かく書かなくても、
「この流れならこう描く」という判断が自然にできます。
ツール操作よりも、思考の負担が減った
お題選びを変えたことで、
AIツールへの指示もシンプルになりました。
・複雑な説明が不要
・設定の食い違いが起きにくい
・修正指示も的確になる
結果として、
ツール操作に悩む時間が減り、
漫画そのものに集中できるようになります。
再結論:実践で分かる「題材選び」の重要性
今回の2ページ漫画は、
特別な技術を使ったわけではありません。
「描ける題材を選んだ」
それだけで、制作は驚くほどスムーズになりました。
AI漫画で最初につまずく人ほど、
ツールではなく
お題の難易度を見直す必要があります。
初心者は「半径5メートルの知識」から始めよう
続けられるかどうかは「お題」で決まる!
AI漫画制作で最も重要なのは、
ツールの性能でも、プロンプトの上手さでもありません。
最初に選ぶお題が、自分にとって描けるかどうかです。
難しい題材を選べば、
どんなに優れたAIを使っても手は止まります。
「半径5メートルの知識」が最強のスタート地点
初心者が最初に選ぶべき題材は、
遠くの世界や特別な物語ではありません。
・自分が悩んだこと
・失敗した経験
・今まさに取り組んでいること
こうした身近な知識こそが、最も描きやすいプロットになります。
成功体験が、次のステップにつながる
描ける題材を選ぶと、
「完成させられた」という小さな成功体験が生まれます。
この成功体験があるからこそ、
・ページ数を増やす
・表現を工夫する
・少し難しい題材に挑戦する
と、自然に次へ進めます。
AIは「代役」ではなく「相棒」になる
お題選びを間違えなければ、
AIは考える代わりの存在ではなく、
制作を支えてくれる相棒になります。
自分が理解している内容を、
より早く、より形にしやすくしてくれる存在です。
最後に:まずは一番近い題材から描こう
もし、これからAI漫画を描くなら、
まずは「今の自分が一番よく知っていること」を選んでください。
難しい設定や壮大な物語は、
あとからいくらでも挑戦できます。
知っていることを描く。
それが、AI漫画を続けるための最短ルートです。

コメント