「ひとつの画面に、違うキャラクターを自然に登場させたい」
でも、AIで画像を生成すると、どうしても不自然になってしまう。
キャラ同士の身長やバランスがバラバラ、絵柄が崩れる、視線が合わない。
そんな違和感をどうにかしたくて、私はChatGPTと一緒に工夫してみた。
結果、別々に作ったキャラでも、「一貫性のある一枚絵」にまとめる方法が少しずつ見えてきた。
同じ悩みを持つあなたのヒントになればうれしいです。

どうしても2人並べた1枚絵が作れなかった私が試したこと
最初に合成に挑戦したとき、私は正直「うわ、これめっちゃむずかしいじゃん」と思いました。
複数のキャラを、同じテイスト・同じポーズ感・同じ世界観で1枚の画面に登場させようとしたんです。
でも、何度やってもうまくいかない。
AIが描いてくれるのは「一人のキャラとして混ざった存在」ばかりで、AくんとBさんが別人としてそこにいる感じにならないんです。
表情、頭身、服のシルエット、影のつき方が微妙にズレてる。
要するに、漫画のコマとして使えない。
私が試した手動合成の方法
そこで私は発想を変えました。
当時たどり着いたのが、別々にキャラを作って透過画像にし、クリスタでレイヤー合成するという方法です。
時間はかかるけれど、キャラ同士が干渉しない分、一貫性は保ちやすかったんです。
ただし、カウンターのようなオブジェクトをキャラの間に挟むようなシーンでは、
キャラとモノの奥行きを自然に見せるのが一気に難しくなってしまいます。
こればかりは、レイヤーを重ねるだけでは済まず、かなり繊細な調整が必要です。
進化したChatGPTが変えたこと
そしてこの方法には、もうひとつ大きな欠点がありました。
それは、とにかく手間と時間がかかること。
それでも、これが最善策だと思っていた。
そんな中、私にとってChatGPTの画像生成機能が進化してきたのは、まさに追い風でした。
ようやく、「一枚絵に自然な形で複数キャラを登場させる」ことが、現実的な選択肢になってきたのです。
AIでキャラを正確に描かせるには?コツは恥ずかしいほど具体的な指示

※セリフと漫符はクリスタで修正追加しました。
つまり、プロンプトだけじゃどうしても伝えきれない部分ってあるんですよね。
そんなときに試してみたのが、画像を添えてChatGPTに伝える方法でした。
「この子とこの子を、教室の中でこんなふうに配置したい」と、
言葉+画像で伝えたら、一気に精度が上がったんです。
正直、最初は「ここまで細かく言っていいのかな?」って思ってたけど、
AIは具体的な方がむしろありがたいらしい。
実際にやってみた!二人キャラ合成のビフォーアフター
「この2人を同じ画面に登場させたい」
そう思って作ったのが、今回のビフォーアフターです。
1. 素材を準備
まずは、合成するキャラをそれぞれ別々に作成。(又はストック画像から選ぶ)
– 左:着席キャラクター(驚き顔・教室背景)
– 右:机に手を置いた立ち姿キャラクター(笑顔)

※画像説明:着席キャラと立ちキャラの合成に使用した元画像(背景は教室)
2. 指示を出す
ChatGPTにはこんなふうにお願いしました!
– 左に着席キャラ、右に立ちキャラを配置
– 制服は左キャラのデザインに統一
– カメラアングルは横から見た構図にする
– 背景は明るい教室イメージ、16:9比率で作成
3. 完成した画像(ビフォーアフター比較)
※画像説明:ChatGPTで自然な会話シーンに仕上げた合成結果(16:9)

細かく指示したことで、かなり自然な会話シーンになりました。
制服の統一感もばっちり。背景の教室もなじんでいて違和感ゼロ。
ただ、もっと奥行きを出したかった……!
たとえば机の前後感、小物の配置、影の付け方。
次はそのあたりも含めて試してみたいと思っています。
キャラクター合成のメリットと注意点
合成の最大のメリットは画像の再利用と時短ですよね~
画像合成を繰り返していて感じたのは、「これ、めっちゃ使えるな」という素直な実感です。
– 指示次第でクオリティがかなり高くなる
– ストックしている失敗作や未使用画像を再利用できるので、新たに作成する手間が省ける
つまり、やり直しだったはずの素材が、新しい1枚絵の主役になる可能性を秘めているんです。

異なるAI素材を混ぜるときの注意点
ただし、もちろん注意点もあります。
– 画像生成AIにはそれぞれ固有のスタイルやタッチがあり、異なるAIで作った素材を組み合わせると、微妙にキャラクターの雰囲気や画風がズレることがある
とはいえ、こうした点をあらかじめ意識しておくだけで、素材選びや指示の出し方が変わり、合成のクオリティも格段にアップする感覚があります。
より自然なキャラ同士の関係性や演出を目指すなら、こうした工夫がますます重要になってくるはずです。
> 関連記事:[AI漫画の作り方|構成とコツを紹介]

まとめ:キャラ合成って、やってみると意外と楽しい!
最初は、「なんでこんなに難しいの!?」って本気で思ってました。
でも、いろいろ試してみたら、「こうすればいけるかも?」って小さな発見があって。
特に、別々に作ったキャラをうまく合成できたときのピタッと感は、ちょっとクセになります(笑)。
プロンプトの書き方ひとつで結果が変わったり、失敗作だと思ってた画像が意外と使えたり。
合成って、工夫しがいのある楽しい作業なんだなって気づきました。
もちろん、画風のズレとか、奥行きの演出とか、まだまだ課題はあるけど、
それも含めて創作してる感があって、私はけっこう好きです。
この記事が、あなたの「どうすれば自然にキャラを並べられるんだろう?」っていう悩みのヒントになったら嬉しいです。
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