こんにちは!いざ漫画を描こう!と思ったとき、多くの人が最初にぶつかる壁が「コマ割り」ではないでしょうか。
「お話はできているのに、なんだか読みにくくて伝わらない…」そんな風に悩んだ経験、ありませんか?その前段階である「お話そのものを作る方法」からじっくり考えたいという方は、「ChatGPTと一緒に漫画のストーリーを考える方法」の記事がきっとお役に立ちます。
コマ割りには、誰でもすぐにマネできる「基本のコツ」があるんです。この記事をじっくり読めば、きっとこんな未来が待っていますよ。
- コマ割りの悩みから解放され、作業がスムーズに進むようになります。
- 誰にとっても「読みやすい!」と感じてもらえる漫画が作れるようになります。
- AIが生成した画像の魅力を最大限に活かすレイアウトのコツがわかります。
特にAIで漫画を作るのが初めて、という方でも失敗しないように、まるであなたの隣で教えるように、やさしく丁寧にご紹介します。リラックスして読み進めてくださいね。
そもそも「コマ割り」とは?漫画の読みやすさを決める設計図
まず「コマ割り」がなぜ大切なのか、簡単にお話しますね。
コマ割りとは、一言でいえば「読者の視線を導くための設計図」です。どのコマから次にどこへ目を向ければいいか、その道筋を作ってあげる作業なんです。
この設計図がしっかりしていると、物語がスムーズに頭に入ってきます。たとえば、感動的なシーンではコマをグッと大きく使って気持ちを盛り上げたり、会話がポンポン進む場面では小さなコマを並べてテンポを良くしたり。
このように、コマ割りは漫画の「読み心地」を演出するとても大切な役割を持っています。AIで漫画を作るときも、この基本は変わりません。
まずはこれだけ!コマ割りの3つの基本ルール

難しく考える必要はありませんよ。まずは、どんな漫画にも共通する3つの基本ルールだけ、頭の片隅に入れておきましょう。
ルール1:1ページのコマ数は「3〜5」でテンポを作る
まず、一番シンプルなルールからお伝えしますね。それは、1ページのコマ数は「3〜5コマ」に収めること。
なぜなら、コマが多すぎると読者さんが情報量に圧倒されて疲れてしまい、逆に少なすぎるとお話がなかなか進まない感じがするからです。
のんびりした日常シーンなら4〜5コマ、迫力あるシーンなら3コマ、というように、まずはこの「3〜5コマ」を目安にすると、ページ全体のリズムがぐっと良くなります。
ルール2:ページを大きく「分割」して配置を考える
いきなり細かいコマを描こうとすると、迷子になりがちです。そこでおすすめなのが、最初にページ全体を大きくタテ・ヨコに分割する方法です。
ケーキを切り分けるように、まずページを大きく2分割や3分割してみましょう。その大きなかたまりの中にコマを配置していくと、全体のバランスが崩れにくく、不思議と安定して見えるんです。
特にスマホで読む縦スクロールの漫画(Webtoon)では、画面の横幅いっぱいにコマを作っていくのが基本。この「まず大きく分ける」という意識は、どんな形式の漫画でも役立つ考え方です。
ルール3:「セリフの量」に合わせてコマの大きさを決める
これはとても大切なルールです。基本は「セリフが多いコマは大きく、少ないコマは小さく」です。
小さなコマにぎゅうぎゅうに文字が詰まっていると、息苦しく感じてしまいますよね。フキダシの周りに適度な「余白」があると、読者はストレスなくセリフを読むことができます。
長い説明が必要なセリフなら、コマを大きく取ってあげる。一言だけのセリフなら、小さなコマでテンポよく見せる。このように、セリフの量とコマの大きさはセットで考えてあげましょう。
読者を引き込む!表現力を高める応用テクニック
基本のルールに慣れてきたら、もう少しだけ表現の幅を広げてみませんか?ちょっとした工夫で、ぐっとプロらしい印象になりますよ。
テクニック1:コマの間(間白)で「時間」と「感情」を演出する
コマとコマの間にある、白いスキマ。これを「間白(まじろ)」と呼びます。このスキマの幅を変えるだけで、色々な演出ができるんです。
- スキマを広くする:ゆったりした時間の流れや、登場人物の心の距離感を表現できます。「シーン…」とした静けさや、感動の余韻を持たせたい時におすすめです。
- スキマを狭くする(または無くす):ポンポンと進む会話や、スピード感のあるアクションシーンにぴったり。読者の視線が素早く次に移るので、緊張感が高まります。
テクニック2:変形ゴマ・断ち切りで「インパクト」を与える
四角いコマだけでなく、たまには形を変えてみましょう。これだけで読者の印象は大きく変わります。
- 斜めゴマ:コマを少し斜めにするだけで、動きの速さや、キャラクターの「ドキッ!」とした不安な気持ちなどを表現できます。
- 断ち切り:コマをページの端っこギリギリまで広げるテクニックです。広大な景色を見せたい時や、主人公が登場する「ドーン!」というシーンで使うと、迫力満点になります。
【AI漫画向け】生成画像を活かす!4つの実践的コツ
コツ1:AIが生成した画像の魅力を活かすコマ設計
AIで画像を作ると、正方形や決まった比率で出来上がることが多いですよね。そんな時は、コマを画像に合わせるのも一つの手です。
AIが描いてくれた絵の魅力を最大限に活かせるように、トリミング(切り抜き)や配置を考えましょう。たとえば、横長の素敵な風景画像なら、無理に縦にせず横長のコマで使う。キャラクターの全身が綺麗に描けているなら、少し縦長のコマにしてあげるとスタイルが良く見えます。
もし「この表情、最高!」という一枚が生成できたら、セリフを入れずに絵だけで見せる「見せゴマ」にするのも、とても効果的な使い方ですよ。
表情にもっとこだわりたい方はこちら

コツ2:物語の重要シーンは「大きなコマ」で印象づける
物語のクライマックスや、キャラクターの感情が爆発するシーン。ここはもう、思い切ってページを贅沢に使いましょう!
大きなコマは、自然と読者の視線を集めます。だからこそ、一番見てほしい、感じてほしいシーンで使うと効果は絶大です。感動の場面や決めゼリフなど、「ここぞ!」という時は、ページ丸ごと一つのコマにするくらいの気持ちで大丈夫です。
コツ3:プロンプトで「構図」を具体的に指示する
AIに画像を生成してもらう時の指示文(プロンプト)も、少し工夫してみましょう。漫画でよく使う構図の言葉を入れると、思った通りの絵が出やすくなります。
たとえば、「顔のアップ」「バストショット(胸から上)」「ロングショット(引きの絵)」といった言葉です。これらを指示に加えるだけで、コマ割りに使いやすい、バリエーション豊かな画像を手に入れることができます。
コツ4:手描きの効果を加えて「AIっぽさ」を消す
AIの絵はとても綺麗ですが、時々、整いすぎていて無機質に見えることも。そんな時は、ほんの少しだけ手作業を加えてみましょう。これだけで、漫画らしいイキイキとした躍動感が生まれます。
例えば、こんな一手間が効果的です。
- スピード感を出す「集中線」や「流線」を描き足す。
- 「ドーン!」といったオノマトペ(擬音語)を手描き文字で入れる。
- フキダシの形を、嬉しい気持ちならフワフワに、怒っていたらトゲトゲに変える。
スピード線の入れ方を詳しく知りたい方はこちら

初心者がやりがちな「コマ割りの失敗」と対策
失敗例1:コマの大きさが均一で単調になっている
全てのコマが同じ大きさだと、どうしてもページ全体が単調に見えてしまい、読者が飽きてしまう原因になります。学校のノートのマス目みたいに、整然としすぎているイメージですね。
対策は、ここまでお話してきたように「大小のメリハリをつける」こと。見せたいコマは大きく、そうでないコマは小さく。これだけでページにリズムが生まれます。
失敗例2:読者の視線が迷子になっている
コマの配置が複雑だと、読者は「えっと、次はどこを読めばいいの?」と迷子になってしまいます。これでは、せっかくの物語も楽しめません。
日本の漫画は、基本的に右上から左下へ、「Z」を描くように視線が動きます。Webtoonなら上から下ですね。この自然な目の動きを邪魔しないように、コマやフキダシを配置してあげることが、何よりも大切です。
失敗例3:フキダシのせいでコマが窮屈になっている
これは本当に「あるある」な失敗です。絵を描いた後にセリフを入れたら、フキダシがパンパンになってしまった…という経験、ありませんか?
一番良い対策は、コマ割りを考える段階(ネーム)で、フキダシのおおよその位置と大きさを決めてしまうこと。セリフを入れるスペースを先に確保しておけば、後から窮屈になることはありません。「絵」と「フキダシ」は、コマの中で仲良く共存させてあげるイメージですね。
まとめ:コマ割りをマスターして、伝わるAI漫画を描こう
お疲れ様でした!ここまで、コマ割りの基本から応用までご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
コマ割りは、一見難しそうに感じますが、今回ご紹介したような「基本の型」を知るだけで、驚くほど漫画が読みやすく、そして伝わりやすくなります。
大切なのは、最初から完璧を目指さないこと。「まずは1ページ3コマから」「大きなコマと小さなコマを作ってみよう」そんな小さな一歩からで大丈夫です。
この記事が、あなたのAI漫画制作の助けとなり、「描くって楽しい!」と感じるきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
さあ、次の一歩へ!この記事を読み終えたら、ぜひお気に入りのノートや紙に、まずは1ページだけでもネーム(コマ割りの下書き)を描いてみませんか?あなたの素晴らしい物語が形になる、その第一歩です。応援しています!
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