「なんでだろう。立ってるだけなのに、なんか変」 AI漫画を始めたころ、そんな違和感に、私はしょっちゅう首をかしげていた。 手足がぎこちない。重心が迷子。立たせたいだけなのに、なぜかポーズが崩れる。 まるでどこかズレた世界で生きてる気がする。
検索しても出てくるのは「ポーズ崩れ防止」ばかり。 違う、そうじゃない。 私が本当に知りたかったのは、
「どうすれば、もっとカッコよく、自然なポーズを作れるのか?」
だった。
そして思いついたのが 「ChatGPTだけで、完結できたらラクじゃない?」
試してみたら、これがドンピシャだった。 プロンプトをちょっと工夫するだけで、驚くほど自然な立ちポーズや、キャラらしい動きが作れるようになったのだ。
この記事では、
- 自然なポーズ作りに必要な考え方
- ChatGPTでのプロンプト設計法
- 生成後の微調整のコツ を、できるだけ噛み砕いてお届けする。
さらに、ポーズ設計をもっと極めたい人向けに、 「棒人間を使ったポーズ設計法」も別記事で案内する予定だ。
キャラってね、立ってるだけでも表情が出るんだよ。 さぁ、あなたも。 ただ立たせるだけのキャラから、生きたポーズを持つキャラクターを、ChatGPTで生み出してみよう!
ChatGPTでポーズ設計が完結する時代
半年前、私は自然なポーズを作りたくて、ひたすら英語のプロンプトを検索していた。「これならいけるかも」と試しても、出てくるのは思ったのと違うポーズばかり。うまくいかなかったら、また検索して、また試してそんな繰り返しに、ため息をつく毎日だった。
しかも、どれだけ頑張ってもポーズが崩れたり、指が変な方向に曲がったりすることも珍しくなかった。
でも今は違う。ChatGPTが進化したおかげで、日本語だけで自然なポーズを作れる時代になった。「自然な立ち方にして」「リラックスした雰囲気で」と伝えるだけで、対話形式でどんどん調整できる。
これからのプロンプトは日本語の表現力
これからのポーズ設計では、単に指示を出すだけでなく、どんな日本語で伝えるかが重要になってきます。
これからは、プロンプトに込める日本語の表現力こそが、作品の出来を左右する時代だ。
昔は、いいプロンプトを求めてネットの海を彷徨った。 ブログ、フォーラム、X(旧Twitter)、海外サイト。
でも今は違う。 ChatGPTさえあれば、日本語で自然に、対話形式で完結できる。
「自然な立ちポーズにして」と頼んだら、最初はモデル立ちのように硬いポーズになった。 そこで「リラックスして立っている感じにして」と追記したら、グッと自然な仕上がりになった。
こんなふうに、日本語で素直に頼めるのが、昔のAIツールとは圧倒的に違うところなんだ。
理想のキャラポーズを引き出すプロンプト設計術
まずイメージをはっきり持つ
最初、私は「自然な立ちポーズにして」とだけ頼んでみた。けれど、出てきたキャラは、どこかぎこちない棒立ちだった。
そのとき気づいたんだ。ぼんやりした指示には、ぼんやりしたキャラしか返ってこないって。
だから、頭の中でキャラを小さな舞台に立たせてみた。 どんな仕草をしている?どんな表情をしている? そんなふうに演出する気持ちで、イメージをふくらませていった。
大事なのは、どんなポーズを作りたいかを自分の中でハッキリさせること。
例えば
- ただ立っているだけ?
- 腕を組んでカッコつけてる?
- 誰かに手を振っている?
ぼんやりしていると、出てくるキャラもぼんやりする。 小さな舞台でキャラがどう振る舞うか、演出する気持ちでイメージしよう。

日本語で自然に伝えるコツ
次に試したのは、友達にお願いするみたいにChatGPTに話しかけることだった。
難しい言葉はいらない。 まるで友達に頼むみたいに、素直にChatGPTに伝えてみた。
例えば、こんなふうに。
「全身を映して、自然な立ちポーズにして。リラックスしていて、腕は自然に体の横。少しだけ微笑んでいる感じがいいな。」
これだけでも、ちゃんと伝わったんだ。
最初は、ただ「立っているだけ」と指示したから、キャラが棒立ちになった。 でも、「リラックスして体重を片足にかける感じにして」と追加してみたら、ぐっと自然な雰囲気に変わった。
言葉ひとつで、キャラの空気感まで変わる。そんな小さな魔法を、私はそこで初めて実感した。
三面図や表情セットの活用
もし三面図や表情セットをアップしておけば、 服装や表情のブレも抑えられる。 「このキャラで、このポーズを」って細かく指定できるから、さらにクオリティが上がる。
ちなみに、三面図や表情セットの作り方については、別記事で詳しく紹介しています。興味がある方は、あわせてチェックしてみてください。

生成後の微調整テクニック
一発で完璧なポーズが出ることもあるけど、たいていはどこかに「惜しいな」が出る。 そんなときは、プロンプトをちょっとだけ修正しよう。
例:
- 足元が不安定 → 「しっかり立っているようにして」と伝える
- 腕の位置が不自然 → 「腕をリラックスさせて自然に体の横にして」と伝える
- 視線がズレている → 「まっすぐ前を見ている感じにして」と伝える
実際、最初は腕が体に沿わず不自然だったけど、「腕をリラックスさせて自然に体の横にして」と伝えたら、スッと自然な仕上がりになったことがある。
失敗を恐れず調整する楽しさ
微調整は魔法のひと手間。 キャラに命を吹き込む、最後の仕上げだと思ってほしい。
失敗しても怖がらない。 何度も試す中で、キャラがピタッとハマる瞬間がくる、それがたまらなく楽しい。
棒人間を使ったポーズ設計法
さらに自由に動かしたいなら、棒人間を使ってみよう。 簡単な線画で、キャラの動きを先に設計する方法だ。
ジャンプしている構図や、座って頬杖をついている姿勢など、 頭の中のイメージを棒人間で描くだけでも、驚くほどスムーズに指示が通る。
実際に棒人間を描いてから生成を頼んだときは、頭の中のもやもやが一気にクリアになって驚いた。
棒人間を使ったポーズ設計については、こちら記事から

まとめ|ChatGPTでキャラを生き生き動かそう
ポーズを作る。動きをつける。キャラに魂を宿らせる。 ほんの少し前までは、それだけでプロの領域だった。
でも、今は違う。 ChatGPTさえあれば、誰でも、自分だけのキャラクターを自由に動かせる時代だ。
もちろん最初はうまくいかないかもしれない。 キャラが棒立ちになったり、ぎこちなくなったり。 思い通りにいかないことも、きっとある。
でも、大丈夫。 プロンプトを少しずつ工夫して、何度でも試していけばいい。
キャラがあなたのイメージに近づく、その過程こそが、 一番楽しくて、かけがえのない時間なんだ。
あなたの頭の中にしかない、世界でたったひとつのキャラクター。 その世界を、今ここから、広げていこう。
そして、そのキャラを動かすのは、あなたの想像力だ。
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