【AI漫画革命】Gemini 2.5 Flash ImageをChatGPT-5・MYGPTと徹底比較|キャラクター・背景一貫性の実力検証

AI漫画生成を比較する3種類のAIモデルのキャラクターとロゴが並ぶ、未来的なデザインのアイキャッチ画像

AIで漫画を作ろうとすると、「キャラクターの顔が毎回変わる」「背景がコマごとに違う」といった一貫性の悩みに直面します。これでは、読者が物語に集中できません。

そんな中で2025年8月に登場したのが、Googleの最新画像生成AI「Gemini 2.5 Flash Image」です。

本記事では、この最新AIが漫画制作における一貫性の問題をどこまで解決できるのか、ChatGPT-5や私がメインで使っているMYGPTと生成画像を比較しながら徹底的に検証しました。

これからAI漫画制作を始めたい方、ツール選びで迷っている方に必ず役立つ内容です。

目次

Gemini 2.5 Flash Imageとは?ChatGPT-5・MYGPTとの違い

Gemini 2.5 Flash Imageは、2025年8月にGoogle AI Studioなどで一般利用が開始された、最新の画像生成モデルです。開発段階では「Nano-banana」というコードネームで知られ、その高い性能が話題になっていました。

ChatGPT-5やMYGPTが独自の画風や表現力を持つ中で、Gemini 2.5 Flash Imageは特に「プロンプトへの忠実性」と「連続した指示の理解度」に強みを持つとされています。今回の検証では、その実力がAI漫画制作の「一貫性」という課題にどう影響するかを重点的に見ていきます。

検証に使用したプロンプトと条件

検証にあたり、まずは今回AIに描いてもらうキャラクターをご紹介します。AIが生成する上での基準を明確にするため、以下の簡単なキャラクターシートを用意しました。

画像生成の元となるキャラクターシート

この2名を使い、キャラクターが恐怖を感じるシーンと、そこから逃げ出すという連続した2つの場面を想定。各AIには、まったく同じプロンプトを入力しました。

【画像1枚目】

構図:横長(1920×1080)、正面寄り

晴:画面左、少し後ろに引きながら怯える表情。目を見開き、口半開き。肩をすくめる/手を体の前に寄せる動作で恐怖感を表現

ギル:画面右、晴のすぐ横で顔を近づける。白丸の目がぼんやり光る。異様に長い指を晴に伸ばす(前に出さず横平面で)。黒いオーラが体の周囲に漂う

【画像2枚目】

画像を次のように修正してください、逃げだす晴、逃げる晴を目で追うギル。

なお生成画像は全て一発出しです。

各AIの画像生成結果を比較

MYGPTの結果

MYGPT1枚目の画像
MYGPT1枚目
MYGPT2枚目
MYGPT2枚目

ChatGPT-5の結果

ChatGPT5の1枚目の画像
ChatGPT5の1枚目
ChatGPT5の2枚目2の画像
ChatGPT5の2枚目

Gemini 2.5 Flash Imageの結果

Gemini 2.5 Flash Imageの1枚目の画像
Gemini 2.5 Flash Imageの1枚目
Gemini 2.5 Flash Imageの2枚目の画像
Gemini 2.5 Flash Imageの2枚目

そして、本命のGemini 2.5 Flash Imageです。結論から言うと、キャラクターと背景、両方の一貫性において驚くべき結果を見せてくれました。AI漫画制作の常識を覆すほどのポテンシャルです。

Gemini 2.5 Flash Imageが特に優れていたのは以下の3点です。

  • キャラクターの容姿・服装の一貫性
  • 背景オブジェクトの位置関係の維持
  • シーン全体の物語性を感じさせる動き

AIの画像生成では、連続したシーンを描かせるとキャラクターや背景が全く別のものに変わってしまうのが「当たり前」でした。しかし、Gemini 2.5 Flash Imageは、1枚目と2枚目でキャラクター(晴)の容姿や服装が完全に一致。さらに、路地の奥行き、ゴミ箱や壁の室外機といった背景オブジェクトの位置関係も完璧に維持されています。

これは、コマが連続する漫画制作において、革命的とも言える大きな強みです。

Gemini 2.5 Flash Imageの課題と可能性

結論から言うと、Gemini 2.5 Flash Imageはキャラクター・背景の一貫性という点では圧倒的に優秀ですが、実用化にはいくつかの課題が残ります。

具体的には以下の2点です。

  1. サイズ指定が正しく反映されない「横長(1920×1080)」という指定が反映されず、縦長の画像が生成されました。プロンプトの細かいニュアンスの解釈には、まだ改善の余地がありそうです。
  2. 生成画像にウォーターマークが入る現状、生成された画像にはウォーターマークが入ってしまいます。作品として利用するには、今後のアップデートに期待したいところです。

しかし、これらの課題を差し引いても、圧倒的な一貫性の維持能力は、他のAIを大きくリードしていると感じました。

まとめ|AI漫画制作の未来はどう変わる?

今回の比較でわかったのは、Gemini 2.5 Flash Imageはキャラクターと背景の一貫性という、AI漫画制作における最大の課題を解決する大きな可能性を秘めているということです。

一方で、サイズ指定やウォーターマークといった実用上の課題も残ります。

こんな方におすすめです:

  • 漫画制作でキャラクターや背景の一貫性に悩んでいる方
  • Webtoon(縦読み漫画)のプロトタイプや試作を効率的に作りたい方
  • 今後のAIツールの進化を見据え、いち早く最新技術を試したいクリエイター

今後のアップデート次第で、Gemini 2.5 Flash ImageがAI漫画制作のスタンダードになる可能性は十分にあるでしょう。今後の動向から目が離せません。


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