【ChatGPTとの違い】MYGPTで漫画制作を効率化!プロンプト疲れも解消

MYGPTによる漫画制作の効率化を示すイラスト。左側ではChatGPTでのプロンプト疲れに悩む漫画家、右側ではMYGPTアシスタントとスムーズに作業する様子を描き、その違いを比較しています。

AI漫画制作の悩み「プロンプト疲れ」をMYGPTで解決

「AIを使って漫画を効率的に作りたい!」

そう思ってChatGPTや画像生成AIを触り始めたものの、こんな壁にぶつかっていませんか?

  • 何度も同じキャラクター設定をコピペするのが面倒…
  • 会話の途中でAIが設定を忘れて、話が噛み合わなくなる…
  • シーンごとに最適なプロンプトを考えるのに時間が溶ける…

せっかくの創作意欲が、AIとのコミュニケーションコストで削られてしまうのは、本当にもったいないですよね。

何を隠そう、私自身も「設定のブレ」や「プロンプトの再入力」に悩まされていました。しかし、「MYGPTs(GPTs)」の使い方を工夫したことで、その悩みは一気に解決。作業効率が2倍以上に改善したのです。

この記事を読めば、あなたのChatGPTが「すべてを記憶してくれる、あなた専用の漫画制作アシスタント」に生まれ変わる方法が分かります。


目次

MYGPTとChatGPTの違いを比較|Memory機能との決定的差と使い方

MYGPTとChatGPTの違いはとてもシンプルです。

  • ChatGPT:記憶力のない、その場限りの天才アシスタント(Memory機能アリ)
  • MYGPT:あなたの漫画設定をすべて記憶してくれる、専属アシスタント

「ChatGPTにもMemory機能があるじゃないか」と思われるかもしれません。私も以前はMemory機能を使い、キーワードで設定を呼び出して画像生成をしていました。

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しかし、漫画制作以外の調べ物や日常の会話までも記憶されてしまうため、いざ創作を始めようとすると関係ない情報が混じってしまったり、毎回キーワードで呼び出す手間がかかるのが悩みでした。

その点、MYGPTは「このMYGPTは漫画制作用」と用途を完全に固定化できます。そのため、情報が混ざる心配も、いちいち設定を呼び出す手間もなく、漫画制作の効率化に直結するのです。


3分で完了!MYGPTの簡単な初期設定手順

MYGPTのセットアップは驚くほど簡単です。以下の手順で、あなただけの専用アシスタントを作成できます。

  1. GPT作成画面を開く ChatGPTの左側メニューにある「GPT」をクリックし、画面右上の「マイGPT」を選択します。
  2. 「GPTを作成する」をクリックします。
  3. 名前と説明は適当で大丈夫です。(名前は通常画面の左タブに常時表示されます)
  4. 設定(構成)タブに切り替える 会話形式で作成する「作成する」タブの隣にある、「構成」タブを開きます。こちらの方が直接指示を書き込めるため、設定が早くて確実です。
  5. 指示(Instructions)を書き込む 最も重要な「指示する」の欄に、あなたの漫画の世界観、キャラクター設定、作風、禁止事項などを貼り付けます。この記事で解説している「記憶」の核となる部分です。
  6. スライドして下の方にある機能「画像生成」にチェックを入れます。
  7. 保存して完了 最後に右上の「作成する」をクリックすれば、あなた専用アシスタントの完成です。

ちなみに私の「指示する」の内容はこんな感じです。※共通ルールは日々増えてます。

MYGPTの初期設定画面(Configureタブ)。指示(Instructions)欄に漫画のキャラクター設定と画像生成ルールが記述されている様子

全ての画像生成で使う共通ルールをまず設定しています。これにより生成される画風などの一貫性が保たれます。ここで画像生成用プロンプトを登録したことでプロンプトをいちいち書く手間がなくなりました。

他に設定したのは以下

  • 服装の色情報(服装のブレをなくす)
  • 画像のサイズ指定(プロンプトで「縦長/正方形/横長」と指定された場合に反映する)
  • 汎用シーン別アングル指針(適切なアングルのアドバイス)
  • キャラクター(キャラの性格など)

あと作成手順として以下を設定しています。

【作成手順】
① ユーザーがキャラクターシートをアップロードする
 → 髪・服・小物などの色情報を読み取り、生成に反映する
② ユーザーがキャラの構図やポーズ、サイズを指定する
③ 共通ルール+色情報+構図指定を組み合わせて画像を生成する

このルールを常に守り、漫画の統一感を保つことを最優先にしてください。

テキストや画像をチャット欄に入れると、質問が返ってくるのでその都度答えを返していけばいいです。

MYGPTを使った漫画制作の具体的な5ステップ【初心者向け使い方】

それでは、具体的に私が実践しているMYGPTを使った漫画制作のフローを、ステップバイステップでご紹介します。このフローの鍵は「AIに質問させる」ことです。

ステップ1:物語の骨子をAIと壁打ちする

まずは物語の核となるプロット作りです。「〇〇な主人公が、△△な世界で□□を目指す話」といった漠然としたアイデアをMYGPTに投げかけ、面白い展開や障害について壁打ちします。

物語を作るには、トコトン話し合うのがコツ、結構つじつまが合わないことAIは言います。

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ステップ2:各話のストーリーテリングを作成してもらう

プロットが固まったら、各話の大まかなストーリーの流れをAIに作ってもらいます。これもたたき台として使い、AIと対話しながらブラッシュアップしていきます。

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今回からやり方を変えました、詳細なネームは必要ありません。

プロットの構想に従ってChatGPTに「ストーリーテリング」を作成してもらいます。

ステップ3:【ここが重要】1コマ分のテキストをMYGPTに貼り付ける

出来上がったストーリーから、たった1コマ分の状況説明テキストだけをコピーします。そして、設定を記憶させているMYGPTのチャット欄に、それを貼り付けます。

雑誌コーナーを整理していると、ふと、視線を感じた。 防犯モニターに映る自分の背中。その向こう、飲料コーナーの影が、一瞬、不自然に揺れた気がした。 気のせいか。深夜の疲れだろう。

ステップ4:AIからの質問に答え、構図や演出を固める

テキストを貼り付けると、MYGPTの方から「このシーンのカメラアングルは?」「キャラクターの表情は?」といった、画像を生成するのに必要な情報を質問してくれます。私たちは、その質問に答えていくだけで、自然とコマのイメージを固めることができます。

設定のしかた次第では入力した物語の断片を分割してコマに分けてくれます。

【テキストでストーリーがアップロードされた場合、内容を解析して必要に応じていくつかのシーン(コマ)に分けてください】

いいですね!緊張感のある始まりです。
このシーンを漫画用にするとしたら、次のように分けられそうです。


シーン4分割案

少しだけ緊張を匂わせる目線

雑誌コーナー整理中の晴(高原 晴)

晴がしゃがんで雑誌を棚に並べ直している

正面アイレベル or 斜め俯瞰で自然な日常シーン

防犯モニターに映る背中

モニター画面に映る「自分の背中」をじっと見ている構図

モニター枠を強調して、現実との二重視点を演出

飲料コーナーの影が揺れる

背景に冷蔵棚、そこに「揺れた影」だけが描かれる

不安を煽るため、コントラスト強め、パースを効かせる

晴の表情アップ

「気のせいか…」と自分に言い聞かせるような無表情

ステップ5:チャットで修正し、画像をブラッシュアップ

AIが提案した構図やプロンプトが気に入らなければ、チャットで理想のイメージに近づけていきます。

例えば雑誌コーナー整理中のシーンに修正を加えます。

本を整理しているシーン、思いっきり引いた天井からのアングルで描いてください。

何度かチャットして最終的な回答は

描写プラン(雑誌整理・天井俯瞰)

  • アングル:天井から真下に近い俯瞰視点
  • キャラ:高原 晴(制服:白ポロ+黒襟+胸ライン「M」ロゴ、ネームプレート、黒パンツ、黒スニーカー+白ソール)
  • ポーズ:しゃがんで雑誌を整理している(片手で本を差し込む動作)
  • 背景
    • 左右に雑誌棚
    • 床のタイルを透視図法で奥に広げる
  • 雰囲気:完全に日常シーン(影や異変はなし)
  • サイズ:正方形(1200×1200)

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コンビニの店員が雑誌を整理している

特にプロンプトを作成することもなくチャットだけで完結しました。

なぜ効率が倍増?MYGPT導入のメリットを体験談から解説

正直に告白します。私は最近までMYGPTを敬遠していました。「MYGPTでは画像が生成されない」というネットの誤情報をうのみにして、「漫画制作には不向きだ」と思い込んでいたのです。

以前は通常のChatGPTのMemory機能を使い、その都度キーワードで設定を呼び出しながら画像生成をしていました。それでも一定の効果はありましたが、他の会話の記憶と混ざらないように毎回キーワードを入れるのが、地味に面倒だったのです。

しかし、MYGPTを導入して、私の制作フローは根底から変わりました。

まず、キャラクター設定や世界観はもちろん、「こういう表情は崩れやすい」「この構図は失敗しがち」といった、いわば「転ばぬ先の杖」のような注意点までMYGPTに記憶させます。

そして、AIと壁打ちして作ったストーリーから、たった1コマ分のテキストをMYGPTに貼り付ける。たったこれだけです。

すると、驚いたことにMYGPTの方からこう質問してくるのです。

「このシーンのカメラアングルはどうしますか?」

「主人公のポーズは?表情の具体的な指示をください」

この「AIからの質問に答える」という対話形式こそが、革命でした。

一発で完璧なプロンプトを目指すのではなく、AIとのキャッチボールの中で構図や演出を固めていく。これにより、プロンプトの一発勝負で失敗してやり直す無駄な時間がなくなり、手戻りが劇的に減少。まさに効率が倍増した感覚で、「変なところで躓く」という創作のストレスから解放されたのです。


まとめ:MYGPTであなただけの「漫画アシスタント」を育てよう

本記事では、MYGPTの使い方からChatGPTとの違い、そして具体的な漫画制作の効率化フローまでを解説しました。

MYGPTは、単なる効率化ツールではありません。あなたの作風、キャラクター、癖を学習し、使えば使うほど頼りになる「あなただけの漫画専用アシスタント」に育っていきます。

① 面倒なプロンプトのコピペはもう不要

② AIが設定を忘れるストレスから解放される

③ 自分だけの制作フローを確立し、創作に集中できる

この記事を読んで「試してみたい!」と思った方は、さっそくMYGPTを始めてみましょう。

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