ブログを始める際、最初に直面するのが「何について書くか」という問題です。この一つの選択が、ブログの成功を左右することも少なくありません。
答えは単純で、「何について書くか」ではなくて、「何について書けるか」です。
あとは、書けるテーマの中から、読者のニーズに答えられるか、長期的な運営ができるか、収益化の可能性があるか、を考えましょう。選ぶテーマは、あなたのブログ運営のスタイルによって違うはずです。
ブログのテーマ選び
黒田は、以前ブラック企業に勤めており、そこから抜け出すためにブログを始めた。相当な努力の甲斐もあって、今ではブログで生計を立てている成功者だ。
その、黒田の口ぐせは、「ブログはテーマで9割がた決まる」だ。
黒田は、その風貌と口調から、敬遠されることが多いが、唯一大樹だけはうまが合うようだ。
そんな二人が、いつものカフェで、なにやら興味ぶかい話をしている、少し聞き耳を立ててみましょう。
黒田さん、ブログ運営で一番大事にしてることは?
大樹、いまさらそんなこと聞くのか?
大樹もブログでは成功しているひとりだ。黒田は「けげんなそうな顔」をして言葉を続けた。
「それは、もちろんテーマだよ」
ブログテーマ選択の意義は方向性
逆に聞くが、テーマを設定する意義はなんだ?
う~ん、たぶん、方向性かな....
「その通りだ! ブログのテーマを選ぶことのメリットで最も重要なのは『方向性』だ。なぜなら、方向性がなければ、ブログはただのゴミのようなものになる。読者は何を期待して読むべきか分からなくなるし、お前も何を書くべきか混乱するだろう」
「方向性がしっかりしていれば、他のメリットも得られる。理解できないなら、ブログを書くのはやめた方がいい。分かったな?」
ブログでは素晴らしい文章を書くのに、私生活での黒田の「口の悪さ」に、大樹は驚きを隠せなかった。
ブログを運営する上で、テーマの重要性は言うまでもないでしょう。しかし、そのテーマがどのように方向性を示す手助けとなるのか、具体的に考えてみましょう。
1. コンテンツの焦点
テーマは、ブログのコンテンツに焦点をもたらします。特定のテーマが選ぶことで、何を書くべきか、何を伝えるべきかが明確になります。これにより、ブログがバラバラになることなく、読者にとっても分かりやすいコンテンツが提供できるのです。
なるほど! ブログに、一貫性が生まれるんだね
2. 計画的な制作
テーマがあると、コンテンツの制作が計画的になります。テーマが決まっていれば、いきなり何を書けばいいか悩むことが減り、スケジュールを立てやすくなります。計画的な制作は、ブログ運営を楽にし、ストレスを軽減します。
記事のクオリティもあがるぞ
3. 読者の期待に応える
明確なテーマは、読者が何を期待してブログに戻ってくるべきかを理解しやすくします。読者の期待に応えることができれば、リピーターを増やすことができ、ブログの成長に寄与します。
リピーターが満足する記事を書きたいものだ
ブログテーマがブログの成功に与える影響
「方向性」については、理解できただろうな? まんざらでもない表情で黒田は、語り始めた。
ブログテーマの影響って、実は結構デカいぜ!
そうだね、テーマってのはブログ成功の要だよな
まあ、なんでそれがそんなに重要か、ちょっと説明してやろうか?
1. 読者の引き寄せ
テーマによって、ターゲットとなる読者層が変わります。たとえば、料理ブログのテーマが「ベジタリアンレシピ」なら、ベジタリアンの読者が引き寄せられやすい。つまり、テーマ選ぶということは、ブログに誘導する読者を選ぶということ。
この場合、ジャンルは「料理」で、テーマが「ベジタリアンレシピ」となる。
引き寄せの効果はそれだけじゃない。たとえば、雑誌は自分の興味のあるところだけ読むことが多い。しかし、興味のある本は隅から隅まで読し、繰り返し読むこともあるだろう。
読んでくれる読者を集めるのがテーマの役割なんだね
2. SEOの向上
ジャンルやテーマに集中すれば、特定のキーワードやフレーズに関連したコンテンツを提供できる。これが検索エンジンでの順位を上げる秘訣にもなります。
いわゆる、特化ブログと呼ばれているものだ
3. 読者の共感
テーマ選びは、ブログやコンテンツ制作の出発点です。適切なテーマを選ぶことで、読者に共感を呼び起こす土台を築きます。
特定のテーマで集めた読者は共感しやすい傾向があります。これは、特定のテーマに興味を持つ読者は、そのテーマに関連したコンテンツに対してより共感しやすいからです
確かに、知識があるだけに共感ポイントは多いはず
テーマ選定の課題とその克服方法
テーマの選定は、そのテーマについて興味や関心、そして知識があることが大前提。それでも、いくつかの課題が出てくることがある。
ブログテーマを選ぶって、案外難しいんだよね
まあ、テーマ選定につまづくことはあるさ。でもそれをどう乗り越えるか、説明してやるよ
テーマ選定はブログやコンテンツ制作の最初の重要なステップであり、課題が伴うことがあります。以下に、テーマ選定の課題とそれらを克服するための方法をいくつか示します。
1. テーマの選択肢が多すぎて迷う
テーマを選ぶときに、あまりにも多くの選択肢があると、迷ってしまうことがある。克服方法は、自分の目的を明確にし、ブログの目標に合ったテーマを選ぶことだ。
そう言われても、初心者の場合、目的も目標もあいまいな場合が多いよね。
そんなときは、読者のニーズを優先して考えればいい
まず、読者のニーズと関心を理解しましょう。読者が求めている情報や解決策に自分がどれだけ答えられるか考えることで、テーマを絞り込むのに役立ちます。
2. 書きたいテーマが飽和している
たとえば、今あなたが読んでいるこのブログのテーマは飽和しています。「生涯の趣味としてブログを続ける」という目的がなければ続けられませんよね。
それでも、書きたいという情熱とメンタルがあれば、克服は可能です。
独自の視点やスタイルを持たないとダメだな
飽和しているテーマで記事を書くと、没個性のコンテンツが出来上がるリスクがあります。これを防ぐには、テーマのサブトピックに焦点を当て深堀していくこと。
他のブログとは、視点を変えてコンテンツを作成、そして新しいアイディアやブログスタイルを積極的に取り入れてみてください。
既存のコンテンツに、これらの要素をアップデートしていく
3. 書きたいテーマがない又は思いつかない
ブログノウハウの記事を読んでいると、「まず、テーマを決めなさい」的な記事があります。その通りなんですが、初心者にとっては難しいですよね、書きたいテーマが思いつかないのは、当然のことです。
しかも、よく分かってない状態で安易に決めたテーマを継続するのは、もっと難しいのです。
そんなときは、日記ブログを始めるといいよ
準備不足やブログの知識不足が原因の場合は、特にテーマを決めず日記ブログから始めてみましょう。考えているだけでは前に進みませんから、日記を書いているうちに、スキルは上がっていくし、もしかしたら「いいテーマ」に巡り合うかもしれません。
君は、グーグルで何を検索しているのか
日頃、自分が「Googleで何を検索しているか」を考えてみるのも、アイデアを見つける手助けになります。なぜなら、興味があるから検索してるんでしょ?
長期的に継続できるテーマの見つけ方
ブログの成功には、時間がかかるものです。書いていくためには、自身が興味・関心がある、あるいは専門知識をもっているテーマを選びましょう。
テーマの選択を間違えた場合の影響は、モチベーションの低下、達成感の不足、ストレスと不満、時間の浪費、能力の未発揮などが含まれます。しかも、ブログを継続していくのも難しくなるでしょう。
テーマを間違って選択する一般的なパターンは以下の通りです。
- 他人の意見や情報に流される
- 一時的な流行に飛びつく
- 報酬目当てで決める
このパターンには、自分の思考がないのが問題だ
確かに、外部要因に依存していて、自分の興味関心がないね
テーマを選ぶ際には、自分自身をよく知り、本当に興味を持つものや自己成長につながるものを選ぶことが重要です。
1. 自己評価と目標の設定
長期的に継続できるテーマを見つけるには、自己分析が必要です。まず、自分の興味関心や専門知識をリストアップし、なにが本当に情熱を持って取り組めるか考えましょう。
次に、目標を設定し、長期的な目標にあったテーマを見つけるために、どのような方向性を探すべきか考えます。
2. トレンドと市場調査
選択した興味関心や専門知識に関連するトレンドや市場調査を行います。選択したテーマに、成長力があるか?拡張性があるかどうかを確認しましょう。
初心者に市場調査は難しいのでは?
難しく考える必要はないぞ
まずは、狙う市場は大きい方がいい。市場が小さいと、上位表示されてもアクセスが少ないと意味がないし衰退してる市場だと書く価値がない。
無料で検索ボリュームを調べたい場合は、aramakijake がおすすめ。
次に、実際にキーワードを打ち込んで、上位記事を確認し個人サイトが多いところを選ぶのがコツ。企業サイトなどの大手がばかリが並ぶところでは勝負にならない。
成長力のあるテーマは、時事的に注目を集めやすく、それでいて長期間にわたって関心を持たれる可能性が高いものです。
初めは小さいテーマでも、後にサブテーマや関連する多くのサブトピックに拡張できる余地がある場合、そのテーマは成長力があると言えるでしょう。拡張性が高いということは、大きな市場でも、隙間(ニッチ)を狙える可能性も多くなります。
簡単な方法ですが、失敗のリスクは少なくなるはずです。
ブログテーマの変更と適応
ブログを続けていくと、途中でテーマを変更することもあります。
たとえば、雑記ブログを運営していて、特化ブログにしたくなったとき。最初に設定したテーマ選びに失敗したときなど、ブログのテーマを再検討する必要があります。
どういう時にテーマを変えるべきなんだ?
主に二つの理由が考えられる
ひとつは、ブログの方向性が変わった時。例えば、最初は旅行に関するブログを書いていたけど、最近は美容や健康に興味を持ち始めて、その内容にシフトしたいと思った時とかね。
もう一つは、読者の興味やニーズが変わった時。ブログは読者とのコミュニケーションの場でもあるから、読者が求める情報やトピックが変われば、それに合わせてテーマをアップデートする必要がある。
1. テーマを変えた時の適応方法
具体的にどう進めればいいのか?
コンテンツの整合性から始めるのさ
最初に、既存のコンテンツが新しいテーマとどれだけ整合性があるのかをチェックすること。もし古い記事が新しいテーマと合わない場合、その記事をリライトするか、非表示、あるいは削除するといい。そして、新しいテーマに基づいて、新しい記事やカテゴリーを作成すること。
SEOや読者の流入に影響は?
「確かに、テーマの変更はSEOに影響を与える可能性がある。だから、テーマ変更後も旧テーマに関するキーワードでの流入があるなら、そのキーワードを新しいテーマの中でも生かすように工夫するといい。また、読者へのアナウンスや説明も必要だね。急にブログの内容が変わると、読者が混乱するかもしれないから」
まとめ
黒田の言っていることは、ブログのテーマ選定って、成功への第一歩だってことが分かったね。
テーマを設定するメリットを、もう一度まとめてみました。
- テーマ選定の重要性: ブログテーマは成功に大きな影響を与える。共感を生み出し、方向性を示す力がある。
- テーマを決める難しさ: 選択肢が多く、自身の情熱を見つけることが難しいが、長期的な興味を維持するために重要。
- 選定プロセス: パーソナルブランディング、スキル活用、市場分析などがテーマ選定のプロセスに役立つ。
- テーマ選定の失敗例と教訓: 流行に飛びつく危険性や興味喪失の影響に注意し、失敗から学ぶ。
- テーマの変更と適応: 失敗したテーマから切り替えることや読者とのコミュニケーションが成功の鍵。
結論として、ブログテーマ選定はブログの成功において極めて重要であり、自身の情熱や読者の期待に合ったテーマを選ぶことが大切です。また、柔軟性を持ち、失敗から学びながらブログを発展させることが成功への道です。