今回は、ブログを書く上で基本中の基本、検索意図とSEOのお話です。
ブログで成功するには、検索意図の理解が、重要だと聞いたけど、なぜ必要なの?
検索意図を調べることで、検索目的、つまり検索者の「知りたいこと」がわかる! あとは読者の知りたいことをコンテンツにするだけでいいのさ
検索意図とは、インターネット上で検索を行うユーザーが、その検索クエリを通じて何を求めているのかというユーザーの目的のことです。
検索意図を理解することは、SEOにおいて非常に重要です。なぜなら、ユーザーの検索意図に合致したコンテンツを提供することが、検索エンジンのランキングを上げる鍵だからです。
なんだか、分かったような分からないような...
それなら下のショートストーリーを読んでみるといいよ
検索意図とユーザーニーズの理解がなぜ必要なのか
かつて、「太陽谷」という小さな町がありました。この町には「サンシャインカフェ」という小さなカフェがあり、オーナーのエマはインターネットを使って新しい顧客を引き付けたいと考えていました。
彼女はSEOについて学び、ウェブサイトを立ち上げましたが、思うように訪問者数が増えませんでした。
エマは、顧客が何を求めているのかを深く理解しようと、町の人々と話をしました。彼女は気づきました。人々は単にコーヒーを飲みたいわけではなく、リラックスした雰囲気の中で地元の美味しいコーヒーを楽しみたいと思っていたのです。
エマはこのユーザーニーズに気づき、ウェブサイトに「太陽谷の新鮮なコーヒー豆を使った、リラックスできるカフェ体験」というメッセージを盛り込みました。
また、彼女は「太陽谷で最高のコーヒー」といったキーワードをウェブサイトに組み込むことで、検索意図を捉えました。地元の人々や訪問者がこのような言葉を検索していることを知ったのです。その結果、サンシャインカフェのウェブサイトは検索エンジンで上位に表示されるようになり、多くの新しい顧客が訪れるようになりました。
エマの物語の重要なポイント
- ユーザーのニーズと検索意図の理解:エマは、単にカフェを宣伝するのではなく、顧客が本当に求めているもの(リラックスできるカフェ体験と地元のコーヒー)を理解しました。この深い理解が、彼女のウェブサイトの成功の鍵となりました。
- ターゲットオーディエンスに合わせたコンテンツの重要性: エマは、顧客のニーズに基づいてウェブサイトのコンテンツをカスタマイズしました。これにより、より多くの関連する訪問者を引き付け、彼らの期待に応えることができました。
- SEOにおける検索意図の活用: エマは、検索意図を理解し、それに適したキーワードとメッセージをウェブサイトに組み込むことで、検索エンジンでの可視性を高めました。
エマさんは、ユーザーのニーズに気付いたから成功したんだね
この物語は、ビジネスオーナーやブロガーにとって、顧客のニーズを深く理解し、それに基づいてSEO戦略を展開する重要性を示しています。顧客の期待を満たすコンテンツを提供することで、彼らを引き付け、ビジネスの成長を促進することができるということです。
検索意図の基本
検索意図とは、ユーザーが検索エンジンで検索する際の目的のことです。これを知らずに記事をいくら書いても「誰に向けた記事」なのかわかりませんよね。
検索意図の種類:Know、Go、Do、Buy
検索意図にはいくつかの種類があります。具体的には、「知りたい」「行きたい」「やりたい」「買いたい」などです。
以下の4つのクエリに分類できます
検索意図の種類 | 説明 |
---|---|
Know | ユーザーが特定の情報や知識を得ることを目的としている。たとえば、「地球の年齢」や「健康的な食事」といった知りたい情報を求める検索。 |
Go | 特定のウェブサイトやページに直接アクセスすることを目的としている。例えば、「YouTube」や「地元のレストランのウェブサイト」といった特定の行きたいサイトを探す検索。 |
Do | 実行や行動を伴う何かをすることを目的としている。例えば、「オンラインで料理のレシピを作る」や「DIYプロジェクトの手順」など、何かをやりたいための検索。 |
Buy | 製品やサービスの購入を目的としている。例えば、「最新のスマートフォンを購入する」や「フライトの予約」といった買いたいことに関連する検索。 |
この表をもとに、SEOに強いブログ記事を書く際は、ターゲットとするユーザーの検索意図を理解し、それに応じた内容とキーワードを選定することが重要です。
検索クエリの分類
次に、検索する読者の検索クエリについても深堀していきましょう。
案内型、情報型、取引型に分類することができます。
クエリの種類 | 特徴 | 具体的な例 | SEOへの影響 |
---|---|---|---|
案内型 | 特定のウェブサイトやページへの直接アクセスを目的とする | 「YouTubeログイン」、「Amazonホームページ」 | ブランドや特定のサイトに直接関連する検索。そのサイトへのリンクや情報を提供 |
情報型 | 情報や知識を得ることを目的とする | 「地球温暖化の影響」、「健康的な食生活のコツ」 | ユーザーが求める情報を詳細かつ正確に提供。トピックに関する包括的な情報が重要 |
取引型 | 購入、ダウンロード、登録などの具体的なアクションを伴う取引を目的とする | 「iPhone最新モデル購入」、「オンライン英会話無料体験」 | 製品やサービスに関連する具体的で説得力のある情報を提供。コンバージョンを促進 |
検索意図と検索クエリの分類でなにができるのか
検索意図と検索クエリを活用して、読者が、「何を知りたいのか」「どこに行きたいのか」「なにをやりたいのか」「何を買いたいのか」を分析します。
例えば、「Amazon Echo」で検索する人の意図を理解するためには、検索クエリが示唆する可能性のあるニーズを考慮する必要があります。この検索クエリは、以下のような様々な検索意図を持つ可能性があります。
1. 何を知りたいのか(情報型検索意図)
- 製品情報: Amazon Echoの機能、仕様、使い方についての詳細情報を求めている可能性があります。
- レビューと評価: 実際のユーザーによるAmazon Echoのレビューや評価を調べたいと考えているかもしれません。
- 比較情報: 他のスマートスピーカー製品とAmazon Echoを比較し、どの製品が自分のニーズに最も合っているかを知りたい場合があります。
2. どこに行きたいのか(案内型検索意図)
- Amazonの製品ページ: Amazon Echoを販売しているAmazonの公式ページに直接アクセスしたいと考えている可能性があります。
- サポートページ: セットアップやトラブルシューティングに関する情報を提供するサポートページを探しているかもしれません。
3. 何をやりたいのか(行動型検索意図)
- 設定方法の学習: Amazon Echoのセットアップや使用方法に関する具体的な指示を求めている場合があります。
- スキルの活用: Amazon Echoで使用できる特定のスキルやアプリケーションに関する情報を探している可能性があります。
4. 何を買いたいのか(取引型検索意図)
- 製品購入: Amazon Echoを購入するための最適な取引先や価格を探しているかもしれません。
- アクセサリーの購入: Amazon Echo用のアクセサリーや関連製品を購入したいと考えている可能性があります。
これらの検索意図を理解することは、ユーザーが何を求めているのかを把握し、彼らのニーズに適切に応えるコンテンツを提供するために重要です。例えば、レビューや比較情報、使い方ガイドなど、ユーザーが求める情報を豊富に含む記事を書くことで、彼らの検索意図に対応することができます。
これだけで、記事が書けそうな気がする
残念だけど、これだと誰にもささらない長文記事が出来上がってしまうよ
複合キーワードにより検索意図を明確にする
「Amazon Echo」のように、単キーワードでは読者の検索意図を明確にすることはできません。そこで、複合キーワード使います。
複合キーワードは、2つ以上の単語を組み合わせた検索キーワードです。
例として、「Amazon Echo」に「使い方」を組み合わせた「Amazon Echo 使い方」という複合キーワードがあります。これは、「Amazon Echo」に関する具体的な使い方を探している人向けです。複合キーワードは、読者のはっきりしたニーズに合った内容を提供し、ブログへの訪問者を増やすのに役立ちます。
「Amazon Echo 使い方」では、まだ漠然としてますよね、さらにキーワードを追加することで、読者の知りたいことを明確にしていきます。
- 「Amazon Echo 第3世代 使い方」
- 「Amazon Echo show5 使い方」
キーワードを増やすことで、検索者の明確なニーズに合わせた役立つ情報を提供することが可能になります。
検索意図を理解することのメリット
- ユーザーがすぐに欲しい情報を見つけられる
- 人々が検索するとき、彼らは特定の情報や答えを探しています。あなたのブログがその情報を明確に、簡単に提供すれば、読者はすぐに彼らが必要とするものを見つけることができ、これにより彼らはあなたのブログに満足し、また訪れるかもしれません。
- Googleなどの検索エンジンに好まれる
- Googleのような検索エンジンは、人々が何を探しているかを理解しようとしています。あなたのブログがその検索に対する正しい答えを提供していれば、Googleはあなたのブログを「役立つ」と判断し、検索結果で上位に表示する可能性が高まります。
- 読者が行動を起こしやすくなる
- あなたのブログが読者の質問に答えたり、彼らの問題を解決したりすれば、読者はあなたが推奨する商品を購入したり、ニュースレターにサインアップしたりするなど、何かしらの行動を起こしやすくなります。これは、あなたのブログから何かを購入したり、あなたのファンになったりする人を増やすことにつながります。
検索意図を理解し、それに応じた内容をブログに書くことは、読者にとっても、あなたのブログの成長にとっても大きなメリットです。
ChatGPTを使ってユーザーニーズの分析
ウェブコンテンツを作成する際に、ユーザーが何を求めているかを理解することは成功の鍵です。とはいえ、キーワードから読者の検索意図を洗い出して、読者の「求めている答え」を導き出すのは、手間と労力を必要とします。
検索意図が大事なのは理解できたけど、俺には無理かなぁ...
検索意図を知ることのメリットが大きいのは理解できても、現実的には「時間と労力の問題」が立ちふさがりますよね。
ユーザーニーズの調べ方
だいたい、記事を書く前の作業として以下の手順でアウトラインを作ると思います。
ステップ | 方法 | 目的 |
---|---|---|
キーワード選定 | キーワードリサーチツールの使用 | 対象となるトピックに関連するキーワードの検索ボリュームと競争度を把握。 |
検索結果分析 | SERP(検索エンジン結果ページ)の確認 | 特定のキーワードで上位にランキングされているコンテンツのタイプを理解。 |
コンテンツギャップの特定 | 競合サイトのコンテンツ分析 | 自サイトと競合サイトのコンテンツの違いを見つけ、未充足のニーズを特定。 |
関連トピックの特定 | 関連キーワードの探索 | 対象トピックに関連するサブトピックや関連キーワードを特定。 |
- キーワードの選定・関連トピックの特定には、「ラッコキーワード」
- 検索結果の分析・コンテンツギャップの特定には、「ChatGPT Plus」
ツールを使う事で時間短縮が可能なのです。
ツールはラッコキーワードをはじめ無料で使えるものがあります。でも、ChatGPTだけは、有料版のPlusが絶対いいです。
なぜなら、有料版のChatGPT Plusの「Webブラウジング機能」を使って、「最新のネット情報」にアクセスできるからです。
ChatGPT Plus を利用して分析
検索意図を調べるには、ChatGPTに「プロンプト」を入力します。いくつか例をあげてみますね。
「検索クエリ『Amazon Echo show5 使い方』で検索する人の検索意図を教えてください。」
ChatGPTからの回答をすべて書くと長くなるので要約すると以下のとおり
- 基本操作の学習: Echo Show 5のセットアップ、音声コマンド、画面操作などの基本的な使い方。
- 特定機能の利用: 音楽再生、ビデオ通話、スマートホーム連携などの特定機能の使い方。
- 応用的な使用とカスタマイズ: カレンダー管理、スキルの追加、プライバシー設定などの応用的な使い方と個人設定。
- 問題解決: 接続問題、エラー対応、デバイスリセットなどのトラブルシューティング。
検索者の顕在ニーズ(明確な要求)を回答してくれました。折角なので、検索者の潜在ニーズ(隠れた要求)も調べてみましょう。
潜在ニーズ(隠れた要求)
潜在ニーズは、ユーザーが直接意識していないが、満たされると高い満足を得られる要求のことです。
先ほどとは違う質問をしてみました
「検索クエリ『Amazon Echo show5 使い方』で検索する人の顕在ニーズと潜在ニーズを教えてください。」
潜在ニーズは、ほぼ同じ回答だったので、潜在ニーズだけ表示します。
- 日常生活の効率化: Alexaを使用して日々の生活をより便利にする方法。
- カスタマイズ可能性: 個人の好みに合わせたEcho Show 5の設定変更。
- エンターテイメントの拡大: 音楽、ニュース、オーディオブックなどのエンターテイメントコンテンツの活用。
- 学習・知識の拡充: Alexaを使った学習や情報収集の方法。
- 家族や友人とのつながり: ビデオ通話やメッセージ機能を通じてのコミュニケーション。
- 健康管理のサポート: リマインダーや健康関連のスキルを使った健康管理。
今回は、とてもシンプルな「プロンプト」を紹介しましたが、実際はChatGPTと対話(質問)しながらどんどん検索意図を絞り込んでいきます。対話で突き詰めていくと、だんだんと一人の読者像(ペルソナ)が浮かび上がってきます。
ツールをシステム化して使うと、どうしても「想像力」「発想力」が欠けてしまうので記事に面白みがなくなると思います。
実際のGoogle検索結果から検索意図を読み取る
これから書く記事の「キーワード」をGoogle検索にかけて、表示される上位コンテンツを読み「どんな事が書かれているか」なんてことを長い事続けてきました。
理由は、「Googleは、検索意図に沿ったコンテンツを評価し上位に表示する傾向がある」から。
メリットも大きいですが、私にとってはデメリットの方が大きかった。というのは、時間と労力の問題の他に、記事を読み込んでしまうとリサーチの名のもとに無意識でコピーコンテンツを作ってしまいます。
そこで、ChatGPTを使ってサクッと調べることにしました
キーワード「Amazon Echo show5 使い方」でgoogle検索上位10位以内の記事を分析してどのような顕在ニーズと潜在ニーズを元に記事を書いているのか調査して
こんな感じのプロンプトを入力をすると、上位に表示されてる記事を分析してくれます。
あとは、「想像力」と「発想力」です。
まとめ
ユーザーの検索意図を深く理解し、それに合わせたコンテンツを提供することが重要です。
ユーザーが検索エンジンで何を求めているのか、その背景にある目的を把握することで、より関連性の高いコンテンツを作成し、検索エンジンのランキングを向上させることが可能になります。