ブログ運営を成功させるためには、更新頻度とコンテンツの質が非常に重要です。しかし、これら二つの要素をバランスよく維持するのは容易なことではありません。
どれだけ頻繁に更新しても、コンテンツが質の低いものであれば、読者は離れてしまいます。逆に、質の高いコンテンツを提供しても、更新が滞れば、サイトの評価は下がりがちです。
そこで、この記事ではブログコンテンツの更新頻度と質を同時に高めるための具体的な「60点の法則」と、それを実践するための「PDRサイクル」について詳しく解説します。これらの方法を活用すれば、ブログ運営がより効率的かつ効果的になるでしょう。
新たな挑戦とブログ運営の4つの要素
サクラと伸二は、学生時代の友達であり、今でも交流が続いています。
私はサクラ。以前ブログを始めたことがありますが、うまくいかず挫折してしまいました。その失敗から学び、今回は新たな気持ちで再挑戦することになりました
伸二です。僕もブログは以前からやっていましたが、継続が難しく、その原因を突き止める過程で、PDRサイクルとコンテンツの質の重要性に気づきました
ブログ運営には、失敗と挫折がつきものです。そこで諦めたら終わりですが、失敗したからこそ次の挑戦が待っているのです。
この記事では、私たちがブログ運営で直面する課題、「挫折と継続の問題」。
その解決策について2つの方法を提案します。具体的には、60点の法則とPDRサイクル、それにより、更新頻度とコンテンツの質をどのようにバランス良く適用していくのかに焦点を当てます。
今回は、諦めない二人、サクラと伸二の物語です。
60点の法則とPDRサイクル
こんにちは、サクラです。今日は皆さんに私のブログ運営での失敗と、その後の再生についてお話ししたいと思います。
挫折 - 毎日更新とコンテンツの質
私は以前、毎日更新を目標にしていました。なぜなら、多くのオンライン記事や専門家は、毎日の更新を推奨しています。
でも、毎日更新することが目的になってしまい、質が犠牲になりました。コンテンツの質をあげようと頑張ると、迷ってしまって更新することができません。
そのジレンマから最終的には燃え尽きてしまい、ブログをやめてしまいました。
そんなある日、同僚であるユキコのブログが雑誌で紹介されます。
私だってできるはず
「悔しい気持ち」から、そうは思っても、なかなか踏み出せないまま時間が過ぎていきます。
再生の兆し - 60点の法則との出会い
学生時代の仲間との飲み会に参加したサクラは、思い切って伸二に相談してみます。
ブログの更新頻度かぁ、人それぞれだと思うけど
基本的に毎日更新できる人って限られてるし、仕事しながらだと無理だと思うよ。仮に毎日更新できたとしても、内容が薄い記事を量産しても、逆効果じゃない?
僕の場合は、完璧を目指しすぎて更新頻度が落ちてたんだけどね。だけど先輩からのアドバイスで、今は更新頻度と質のバランスはとれてると思うよ。
どんなアドバイス?
60点の法則とPDR法を組み合わせるのさ
60点の法則とは
60点の法則とは、ひとつのアイディアとして業種を問わず広まったものです。「60点の法則」は、ブログやコンテンツ制作において、完璧さを求めずに60%の品質でコンテンツを迅速に公開する原則です。これにより、時間の節約、学習と改善、効率性向上、ストレス軽減が可能となり、読者に価値を提供しながら競争力を保つことができます。
目的とテーマは決めてるの?
前と同じガーデニングをテーマに書きたい
目的は、内緒だそうだ。目的なんて、あればどんなものでもいいし途中で変わることも多いからと、伸二は思った。
「まずは、マインドマップを作ってみよう」
サクラは、手帳を取り出し、「ベランダガーデニング」と書いた。続いて「コンテナガーデニング」と書いて、そのまわりに「コンテナガーデニングの基本」と書いていく。サクラは、同じように項目を増やしていった。
これってトピッククラスター?
サクラは、不思議そうな顔をしていたが、伸二には、サクラがブログを書く準備ができてるのが理解できた。
具体的なアクションプラン
「60点の法則」を活用してブログ執筆のアクションプランを立てることは、ブログ記事を効果的に制作し、時間を節約するのに役立ちます。
以下は、「60点の法則」をブログ執筆に適用するためのアクションプランの一般的なステップです。
- トピックの選択: ブログ記事のテーマやトピックを選択します。読者の関心を引く興味深いトピックを選びましょう。
- アウトラインの作成: 記事のアウトラインを作成します。主要なセクションやサブトピックをリストアップし、記事の構造を考えます。
- リサーチ: 関連する情報やデータを収集し、記事の根拠となる情報を整理します。信頼性の高い情報源を使用しましょう
- 本文の執筆: 各セクションに関連する情報を執筆し、明確で簡潔な文章を使って説明します。情報を整理し、流れるような文章構造を持たせます。
- 公開と共有: 記事を公開し、適切なソーシャルメディアプラットフォームで共有します。読者との対話を促進します。
サクラはアウトラインの作成から始めよう
アウトラインってなに?
ブログのアウトラインとは、ブログ記事を計画して整理するための構造化されたリストのことだよ。簡単に言うと「目次」だと思えばいい。リストアップするのが難しい場合は、ChatGPTを使うと早いよ。
リサーチと本文の執筆は、わかるよね、60点と言っても手を抜いていいわけじゃない。でも、最後の「まとめ」のセクションは、今は省いてもいいよ。それから画像は「アイキャッチ」だけにしておこう。
文章で一定の品質を保ちつつ、品質よりも効率性を重視すること。とにかく記事を完結させて公開することが目標とします。
たとえば、こんな感じで計画を立てるのもいい
- 記事のアウトラインを作成: 週に一度、いくつかの記事の下書きを作ります。
- 編集と調整: その下書きを60点レベルにまで編集します。
- 頻繁な更新: この方法で、週に2~3回の更新が可能です。
これなら無理しなくてもよさそう
その後も二人は熱心に話をしていたが、背後から声がした。「おーい、カラオケいくぞ~」
サクラと伸二は、次の休みの日に会う約束をして店を出た。
PDRサイクルとはなにか
日曜の穏やかな午後、サクラと伸二は、伸二のいきつけのカフェに足を運んでいた。ランチのラッシュが終わり、周りは静かで落ち着いた雰囲気に包まれていた。
この間、話してた『PDRサイクル』ってなに?
PDRサイクルとは、マネジメントサイクルのひとつで、目標を達成するための手順に関する理論のことです。
ブログの質を向上させるためには、継続的な改善が必要です。そのための手法として、PDRサイクルを活用します。PDRサイクルは、Prep(準備)、Do(実行)、Review(レビュー)の3つのステップから成り立っています。
有名なところでは、PDCAサイクルがありますが、両者の違いは以下の表をご覧ください。
ステップ | PDCAサイクル | PDRサイクル |
---|---|---|
1 | Plan(計画) | Prep(準備) |
2 | Do(実行) | Do(実行) |
3 | Check(評価) | Review(見直し) |
4 | Action(改善) | - |
PDCAサイクルとの違いは、「P」。PDCAサイクルでは「Planning(計画)」ですが、PDRサイクルでは、「Preparation(準備)」となります。
今回の目的は、更新頻度とコンテンツの質を上げること。特にブログ初心者にとっては、最初から綿密な計画を立てるのは不可能でしょう。
そこで、スピード感のあるPDRサイクルを活用して、継続的にブログの質を改善していきます。
PDRを繰り返すことでコンテンツの改善を狙うんだ
Prep(準備)
具体的にはどうすればいいの?
PDRサイクルでは、準備の段階で、計画は立てないので計画通り進める必要がありません、代わりに準備をします。
たとえば、自分が何をしようとしているのかを考えてください、それが理由や目的になります。サクラの場合は、「更新と質のバランスを向上させる」のが目的でした。とりあえず、「60点の法則」を使って更新頻度を上げてみます。
とりあえず、やってみるのが、第一段階です。
Do(実行)
準備ができたら、即行動します。「60点の法則」で記事を書いていきます。
サクラ、1週間で何記事書けた?
2記事完成させて、別にアウトラインを3つ
事前に、無理をしないように言われていたので、サクラはゆったりしたペースで記事を完成させていた。
実は、もっと書けたのだが、このペースの更新ならストレスにならないのを感じていた。
Review(レビュー)
記事の更新に関しては問題なさそうなので、次は「記事の質」を高めていこう。伸二はサクラに「自分の記事を読んでみて改善点を見つけてみて」と言った。
書いているときは気づかなかったけど、全体の流れが悪いかなぁ
文字数は2記事とも5,000文字を超えていたが、「読めば読むほど、何を伝えたいのがわからない」残念ながら、自己満足の記事になっていた。
自分の書いた記事を客観的に見るのは難しい、書いた直後ならなおさらだ。よく「昔書いた記事の内容が恥ずかしい」というのは、自身のスキルが上がったこともあるが、時間を置くと客観的にみることもできるからでしょう。
情報の詰め込みすぎが原因だね、アウトラインから再考してみよう
まとめ
執筆した記事を公開後、アクセス数などのデータを分析するには、ある程度の期間が必要です。PDRサイクルを回す利点はスピード感です。友人や読者からのフィードバックや自身での再読を通じて、改善点や新たなアイディアを見つけ出します。
見つけ出した課題は、「情報の選択」「アウトラインの修正」、それを改善する「準備」をします。時には学習であったり、ツールだったりします。
PDRサイクルは「Prep(準備)」「Do(実行)」「Review(見直し)」の3ステップからなり、目的は継続的な改善を進めることです。
- Prep(準備)
- 目的の明確化: 例えば「初心者向けのワードプレスガイドを作成する」。
- 検索意図の調査: 「ワードプレスの設定方法」などのキーワード調査。
- アウトライン作成: 大見出しやサブ見出しをリストアップ。
- Do(実行)
- 執筆: 上記アウトラインを基に文章を作成。
- 公開: 完成した記事をブログにアップロード。
- Review(見直し)
- 分析: アクセス数やPVを確認。
- フィードバック収集: 読者のコメントやSNSの反応をチェック。
- 改善点の特定: 例えば「導入部が長い」「画像が少ない」など。
二巡目以降の進め方
- Prep: 一回目の見直しを元に、具体的な改善策を考え、再度準備。
- Do: 改善策を取り入れて記事を更新または新規記事を作成。
- Review: 改善後の反応や成果を確認し、新たな改善点を探る。
このサイクルを繰り返すことで、ブログの内容や読者への訴求力を徐々に向上させることが可能です。
PDRサイクルは、継続的な改善を目的としたシンプルながら効果的な手法です。このサイクルをブログ執筆に適用することで、記事のクオリティは確実に向上します。
読者のニーズをより的確に捉え、反応を即座に取り入れることができるのです。ブロガーとして、我々は常に読者のための価値を追求し続ける必要があります。PDRサイクルを今日から取り入れて、その追求を効果的に進めましょう。
こうして少しづつ積み重ねることで、新規記事は、「70点の法則」に成長するでしょう。